伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」の開催準備をしてみて:後編
初めに
この記事は 伺か Advent Calendar 2023 12/19(火)の記事です。
前回の記事は Tatakinovさんの GithubにいるSHIORIの話 でした。
本日は ごーとう がお送りします。
そしてこの記事は、
伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」の開催準備をしてみて:前編
の後編となります。
前編では企画の開催形式について思いを馳せましたが、今回は
についてお話していきます。
お話の前提となる企画はこちら。
公開期間が始まる12月23日(土)まで残り4日と日がないですが、ご参加も是非お待ちしてます。
伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」
「STUDIO」の採用
今回の企画の拠点となるサイトの作成に使用したサービスはこちら。
WEB上で、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にサイトが作成できるサービス、「STUDIO」です。
名前が一般的すぎて調べ辛いのが難点ですが、「STUDIO サイト」とかで調べると出てきます。
ぼく自身の伺か活動の拠点HPもこのサービスを使って作成したので、今回のサイト作成もこちらも使用しました。
個人規模なら無料プランでも十分な機能が揃っています。
公式の説明動画も充実していてすばらしいですよ! マジでオススメです。
ぼくはHTMLもCSSも履修済みのはずですが全部忘れました。
このサイトを作るにあたってそのあたりの知識は一切使ってません。
それでもある程度のサイトが作れてしまうのがSTUDIOのすごいところです。
↑ 雑にパワポで構想を練ったら……
↑ STUDIOの力を借りて実際にレイアウトして終わりです。
個人サイトは欲しいけど、見栄えのするものを作れる自信が無いし、今からHTMLやCSSを学ぶのも腰が重い……という人に是非おすすめしたいサービスです。
もし行き詰まったら、充実したヘルプに頼れば大体のことは解決できます。
「STUDIO」の持つCMS機能について
今回の企画ととても相性が良かったのが、「STUDIO」の持つCMS機能の存在です。
CMSとは、管理画面上で画像やテキストなどの情報を入力するだけで、対応したWEBページが生成される機能です。
まず、各参加ゴーストの情報として扱うデータは以下の通りでした。
【テキスト】
・作者名
・参加ゴースト名
・参加ゴーストのダウンロードリンク
・参加ゴーストを紹介するテキスト(150文字以内)
・参加ゴーストの対象年齢(全年齢/15歳以上/18歳以上)
・参加ゴーストの備考(全ユーザ向け/男性向け/女性向け/ホラー)
・参加ゴーストのアピールポイント(10文字以内)
・スピンオフの元になったゴーストの名前
・スピンオフの元になったゴーストのダウンロードリンク(省略可)
・作者のSNSリンク(省略可)
・作者のHPリンク(省略可)【画像】
・ゴースト紹介用の画像1(200*280)
・ゴースト紹介用の画像2(200*280)
これらの情報を、STUDIOでは下画像のようにCMS上で一覧にして簡単に管理できます。
CMSを用意したら、ゴーストの紹介ページのレイアウトを作ります。
そうすればあとは、CMSの情報をページへ流し込むだけで各ゴーストの紹介ページが完成するわけです。
便利! お手軽!
「Googleフォーム」の採用
サイトも出来たことなので、次に参加応募ができる窓口が必要です。
企画の参加応募といえば、メールが主流というイメージがあります。
これはあくまでぼく個人の考えですが、メールでの参加応募は比較的、企画側にも参加側にも負担が大きいように思います。
ある程度フォーマットが定められていても、参加側がフォーマットに合わない内容や情報が不足した状態でメールを送ってしまうことは有り得ます。そしてその不備は企画側の手元に届いて初めて発覚し、企画側が不備を指摘する返信メールを返送して初めて参加側は不備に気付きます。これでは企画側は手間がかかるし、参加側は「企画側に迷惑をかけてしまった」という心理的な負担を負います。
そこで、今回の企画の参加応募にはグーグルフォームを採用することにしました。
前述した企画側・参加者側両方の負担は、Googleフォームのサービスを利用することでほぼ解消できます。
「入力必須の項目」が「想定した形式」で記入されているか、企画側に送信する前にグーグルフォームがあらかじめチェックしてくれます。これは企画側にも参加者側にも大変優しいです。その上で不備があればやはり企画側に手間は発生しますが、不備を防ぐ効果は大きいはず。
しかも何が便利って、画像やzipファイルもフォーム上で受け付けられます。
フォーム上でデータの提出を受け付ける場合は応募側にもGoogleアカウントが必要になるのがややネックかもしれませんが、そこに目をつぶればかなり便利です。
提出されたデータは自動的にフォームを作成したGoogleアカウントのGoogleドライブ上で管理されますから、企画用にアカウントを用意するのがよいと思います。
Googleフォームは、送信されたデータをスプレッドシート状に自動で書きだしてくれる機能があります。
こんな感じ。
これのヤバさは、前述のスタジオデザインのCMS機能を見てもらえば伝わると思います。このスプシがあれば、ある程度内容を確認しながらCMSにコピペしていくだけで、応募いただいたゴーストの内容をサイトに反映できるわけです。
スタジオデザインのCMSと合わせて全てがブラウザ上で管理できるので、万が一ぼくのPCがぶっ壊れても企画が継続できるのもメリットですね!
終わりに
このようなわけで、「STUDIO」と「Googleフォーム」を用いることで、前編で述べた
- 参加応募の受付の手間
- 受け付けた内容をサイトへ反映する手間
これらの手間が軽減できる見通しというわけです。
実際企画の受付期間を迎えて見ないことには、どう転ぶかわかりませんけどね……。
初めての企画開催で至らない点も多くあると思いますが、何卒当企画をよろしくお願いします。
企画の成功、ひいては1人でも多くの作者さんにご参加いただけること、参加頂いたゴーストが1人でも多くのユーザさんの目に触れることを祈っております。
アドベントカレンダーの次回予告
明日12月20日(水)の記事は jumei さんが担当されます。
よろしくお願いします!
伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」の開催準備をしてみて:前編
初めに
この記事は 伺か Advent Calendar 2023 12/8(金) の記事です。
前回の記事は 生駒精華さんの ちょうど1ヶ月後開催! 伺的もくもく会@大阪19の告知 でした。
この記事では、公開期間が月末に迫る伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」の企画開催に当たって考えたことを、備忘も兼ねてまとめておきます。
まだこの企画がどう転ぶかわかりませんが、企画の成功を祈りつつ……
自己紹介
本日は ごーとう がお送りします。
大学生の弟ゴースト「bro.M」などを公開しているそこら辺の人です。
よろしくお願い致します。
- X
- うかどん
- Misskey.io
- 活動拠点サイト
伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」とは
既存のゴーストに登場するキャラクターについて、新たな別の一面描いたゴーストを公開しましょうという企画です。
企画の拠点となるサイトはこちら。
伺かスピンオフゴースト企画「しらないきみをしる!」
企画の締め切りは近いですが、駆け込みで参加いただける方もぜひお待ちしてます!
パッケージ方式の企画について考える
まず前提として、ぼくは伺かの長い歴史の中でたくさん開催されてきたであろう企画のうち、近年開催された極一部のイベントしか知らない上でのお話になることをご了承ください。
ぼくが過去に参加したことのある企画*1であったり、近年見かけた企画*2では基本的に、主催が参加者からメールなどでゴーストのデータを受理した後、それらをまとめてNARなどにパッケージ化し、一斉に公開する形をとっていました。
こういった企画をここでは便宜上、「パッケージ方式」と呼んでみることにします。
パッケージ方式の公開のメリットはこのあたりでしょうか。
主催者目線
・一斉に公開することで話題を誘え、イベント性が高い
参加者目線
・選り好みされず一括で導入してもらえる
・企画での公開、作者側での公開の2回注目してもらえる機会がある
ユーザ目線
・企画ゴーストを一括で導入できる
対して、デメリットとして考えられるのはこのあたりです。
主催者目線
・責任という面でも手間という面でも負担が大きい
参加者目線
・ゴーストデータが一度自分の管理下を離れる
(=提出後の修正は主催の協力が必要であり、容易に修正できない)
・作者側でもう一度作品を公開する必要がある
ユーザ目線
・興味のないゴーストも導入することになる
メリットもデメリットもありながらも、「企画といえばこの形式」という感じで、一番なじみがありよく採用されるのがこのパッケージ方式なのであろうと思います。
インデックス方式の企画の提案
今回企画の開催を考えるにあたって、前述の「パッケージ方式」は面倒くさがりのぼくには向いていないのは分かりきっていました。
参加者もユーザも、別に主催が苦しみながら企画を運営することなんて望んでいません。なので、ぼくでも開催できるくらい責任も手間もなさそうな企画のかたちとして考えてみたのが、今回の「しらないきみをしる!」の企画の方式です。
ざっくり以下のような形です。
1)企画側で数日の「公開期間」を定める
2)参加者には公開期間中に各々でゴーストを公開してもらい、
その後に企画へ「参加条件を満たしたゴーストを公開した」と参加応募を出す
4)企画サイトにゴーストのDLページがリンクされる
5)ユーザは企画サイトの一覧から企画参加ゴーストを迎える
いかがでしょうか?
主催側の負担がぐっと減っているのではないでしょうか。
企画サイトが所謂目次のような役目を担うことから、便宜上これを「インデックス方式」とでも命名しておきます。
当然ですが、作者さんたちの大事な作品は作者さんたち本人に送り出してもらうのが一番ぼくに責任も手間もありません。企画側は応募いただいたゴーストさんたちを紹介し、各DLページへユーザさんたちを送り出すだけ。
そして参加者側の目線で考えても、作品に関するすべての手綱を自分で握れるわけですから、気が楽な側面があるはずです。一度提出してしまったら修正が容易でないパッケージ型とは違って、公開ぎりぎりまで何度修正を掛けても誰にも迷惑をかけないし、公開後にも修正をかけ放題です。
が、残念ながらもちろんデメリットも沢山あります。
インデックス方式のメリットデメリットを整理すると以下のようになりそうです。
メリット
主催者目線
・ゴーストデータを直接扱わないため、内容に責任を負う必要がない
(=アップ先のサーバの規約を満たしているかデータを精査する必要がない)
・パッケージングの手間が発生しない
参加者目線
・ゴーストデータは終始自分で管理できる
・企画終了後に自分で改めて公開する必要がない
ユーザ目線
・好みのゴーストを選んで導入できる
デメリット
主催者目線
・応募を受けるごとにサイト更新の手間が発生する
参加者目線
・企画に興味のあるユーザに必ず導入してもらえるとは限らない
ユーザ目線
・一体一体導入する手間がかかる
メリットともデメリットとも言えない部分として、公開を作者さんの手元で行ってもらう都合上、一斉に公開して話題を集中させることが恐らく難しいです。ですが、公開期間内の好きなタイミングで各々が公開の告知をかけるため、他の企画参加ゴーストに埋もれてしまわない工夫ができるかもしれません。参加者次第ですが、参加ゴーストが公開されるごとに企画への話題性も維持されていくかもしれません。
今回1週間と定めてみましたがどう出るでしょうね。
結局、主催は楽をできるのか?
さて、パッケージ方式よりも主催が楽することを目的に考えてみた開催方式ですが……
参加者が各々ゴーストを公開した後のタイミングで企画側に参加応募が届くわけですから、企画側は応募受付期間の間は継続的にサイトに更新をかける必要があります。
あれ? それって結局大変じゃない?
多分大変です。
(めちゃくちゃたくさんの参加者を見込んでいるわけではなく。いただける参加応募がどのくらいかに関わらず、不定期に、出来るだけ迅速に対応する必要がある作業が発生するであろうという点で)
なのでツールを使ってちゃんと楽をする方法を考えていきます。
既に参加ゴーストのデータに対する精査の手間や責任から逃れているインデックス方式の企画の主催にとって、残る負担となる部分は主にこの辺です。
・参加応募の受付の手間
・受け付けた内容をサイトへ反映する手間
なので今回は、「STUDIO」というサービスと「Googleフォーム」を組み合わせてこの二つの手間を軽減する形を考えました。
後編へ続く……
記事が長くなりそうなので、今回は開催方式のことだけに話を留め、ここで記事を区切ります。
恐縮ですが12/19(火)にもアドベントカレンダーの枠を頂いていますので、次回は「STUDIO」と「Googleフォーム」それぞれのサービスの紹介や、実際にどのように運用するつもりかなどお話できたらと思っています。
アドベントカレンダーの次回予告
明日12月9日(土)は 瑞樹ユラ さんが担当されます。
よろしくお願いします!
*1:ごーとう は過去にゴーストマスカレード2、ゴーストマスカレード3、ゴーストマスカレード4、男子幽霊祭、ゴーストマスカレード5 に参加させていただいたことがあります。